読書『日々是修行』Ⅱ

 

ー人の偉さは、一時の華々しさではなく、日々の誠実さを一つずつ積み上げていく、その確固とした道程に現れるのである。ー

かつて栄光があったかもしれない。なかったかもしれない。満足があったかもしれない。いや、なかったかも。今、私は微力の存在。それを卑屈に思うのではなく、微力であろうとも、前向きに、誠実に向き合う。それを積み上げていけばいいのだな。

ー人はいつも、生きる意味を求めてあれこれ迷い歩くが、「自分が存在するだけで誰かを助けている」と思えるなら、それは素敵な「生きる意味」ではないか。私は多くの人の存在に助けられ、その私もまた、気づかないうちに「自分が存在すること」で人の役に立っているのかもしれない。私はそういうほのかな支え合いの力を「ご縁」と呼ぶ。ー

こんな言葉に勇気づけられる。

なぜ?、どこが?、と問われても答えられないが、自分も誰かの役には立っているんだろうなという思いはある。それだけでも生きる意味がある。もっとこの場所にいたいと思える。そして「助けられている」「助かっている」という思いも忘れないようにしよう。