労働者すべての労働に従事するメンバーシップに基づいた維持
新しい労働社会: 雇用システムの再構築へ (岩波新書 新赤版 1194) – 2009/7/22
濱口 桂一郎 (著)
視写期間 2020年3月19日~23日 視写量 7p
この連休は大忙しであった。新しい一週間が始まったわけだが、まったく気を緩められない。ぎゅうぎゅう詰めのスケジュールなのに、来週後半には大きな宿泊的行事が待っている。
~日本型雇用システムの最も重要な特徴は長期雇用制度、年功賃金制度、および企業別組合の3つで三種の神器とも呼ばれます。~
そう簡単にクビにならない、働き続けるほど給料は増える、賃金闘争しかしない組合ということ。
~日本型雇用システムの特徴は職務という概念が希薄なことにあります。仕事の中の労働を職務ごとに切り出さずに、一括して雇用契約の目的にするのです。労働者は企業の中のすべての労働に従事する義務がありますし、使用者はそれを要求する権利を持ちます。~
私は小学校で採用試験に合格したのだが、中学校に転勤を命じられることもある。それに納得がいかなくて職種別組合に入り、小学校への転勤を勝ち取った。
~雇用契約で職務が決まってないのですから、ある職務に必要な人員が減少しても別の職務で人員が足りなければ、その職務に異動させて雇用契約を維持することができます。最大の焦点はメンバーシップに基づいた維持です。~
われわれに求められるのはスペシャリストではない。ユーティリティープレーヤーなのだ。長期雇用制度を維持するためには、労働者がユーティリティーでなくてはならない。我が国で教師を続ける以上、そんな転勤を受け入れなくてはならないということにこの頃気づいた。(R7.5/26記)