Winny(2022)監督 松本優作
今日も2時間の年休を取って職場を脱出、雨の中、カッパに自転車で帰宅。劇場サイトのスケジュールを調べると、本作が高評価であり、今向かえば間に合うという時間。意を決して、マイカーで隣市の小規模複合商業施設付設シネマに向かった。
恥ずかしながら、この事件を全く知らなかった。2002年と言えば日韓ワールドカップの年、仕事で自己実現を図ろうとノリにノッていた時代だ。社会情勢など目もくれていなかったのだ。
普通なら逮捕の対象にならないソフトの開発者に、警察の手が及ぶ。警察の強引で、姑息なやり方が明らかになる。マスコミの醜さもしかり。それに対し、弁護士団の法廷闘争は見応えあり。しかし最も印象に残るのは、東出演じる主人公のキャラクターだ。コンピューターオタクというのは、こうも突き抜けているものなのか。そしてその彼も、やはり世のため、社会のために尽くそうとしているということに感銘を受けた。
同時進行で描かれる内部告発事件が、結びつくというストーリーも秀逸。高評価にふさわしい秀作です。帰りは珍しくカフェで小休止した。(R5.3/23記)