映画『マイスモールランド(2022)』

マイスモールランド(2022)監督 川和田恵真

次女が孫を連れて我が家に来るので、割り振りを取って早めに帰宅。カボチャの煮物、ナス味噌炒めなど夕食を作りもてなす。そして自分も早めに夕食をとり、隣市のミニシアターへマイカーで向かう。とても気になっていた本作品を観るために。

心に刺さり、そして考えさせられる、これこそが問題作というのだろう。自国では生きられない困難を抱え、我が国にやってきた。しかし難民申請を断られてしまう。自国に帰ったら殺されてしまうというのに。

不法入国、難民受け入れという問題。民族が持つ習わしの問題。人種、民族というアイデンティティの問題。格差社会の問題。貧困の問題。クルド人家族にたくさんの問題が立ちはだかるのだ。

だが、画面に暗さはない。主人公の目の覚めるような、凛々しさ美しさがすべてを打ち消す。そしてそれを支える相手役少年の存在も光明となっている。明日も見えない絶望的な映画ではある。だがこの二人ならひっくり返してくれるのではないか。そんな気にさせてくれる。

帰宅は10時。今日は夜更かししてしまったな。(R4.7/12記)