読書『逃げ上手ほど生き上手 』Ⅶ

欲望は、敵である。

~生きることとは、自分の欲望との闘い。自分の中で自分の欲と闘うんです。敵は自分の中にあるとは、そういうことです。~

欲望は果てしない。欲望ではないものも、単に欲望だったりする。「仕事を勤め上げねばならない」といのは、使命感のようで「できる自分でありたい」という欲望なのだ。使命感、責任感で追い詰められているというのは、自分の欲望との闘いに負けていると言えるかもしれない。

~肝に銘じなければならないのは、敵は自分の中にあるということ。欲望は自分の中にある。誰が言っても結局選ぶのは自分です。敵は全部自分の中にある、それを忘れがちなんです。~

欲しがったり、思い込んだり、迷ったり、悩んだり、決めつけたり、というのはすべて自分の中でのことだ。

~人間、自分に正直に生きている限りは、大抵のことは大丈夫。それよりも行動しなかったときの後悔ほど、人生の中で嫌なものはありません。~

日本人にとって、「自分に正直に生きる」ことが、なんと難しいことか。幼いころから、同調させられ、較べられ、競争させられている。そもそも、「自分とは何か」も教えられていないのだ。

~自分を犠牲にして人を幸せにすることは、根本的に人間にはできません。「人のため」という言葉には常に矛盾がつきまといます。自分をある程度幸せにして、その幸せをお裾分けする。それが他人を幸せにする唯一の方法だと私は思います。~

欲を捨て去り、自分に正直であれば、逃げ出してもいい。自分を最優先せよ。それで余ったものを周囲に分け与えよ、ということ。納得できる。(R4.1/29記)