映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ (2020)』

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ (2020) 監督 飯塚健

もう月曜日の1時間年休は習慣化してしまった。職場からそのまま自転車で市内の映画館へ直行。いや待てドラックストアでパックのジュースとポップコーンを買ったのだった。本作を選んだのは、結構いい評価だったのと、毎朝見る芸能ニュースで、本作の舞台あいさつで田中圭が涙を見せていたのが気になってしまったのだ。

若手俳優を使っているからそう思わなかったのだが、この映画は中高年にドンピシャではなのではないか。1998年ならば私は33歳。リレハンメルの銀メダルの悔しさも、長野五輪の金メダルの感動もリアルタイムだ。そういえば五輪後、白馬村に家族旅行に出かけ、ジャンプ場にも立ち寄った。テレビでしか見ない選手が地道に練習していた。

ストーリーの序盤、「金メダルでなきゃ意味がない」という意見に心の中で反論していたが、「金メダルへの思い」が選手たちの努力やがんばりになるのだ。そして、選手の活躍が周囲の人々の共感、感動、勇気を与えることになるのだ。

キャストもなかなかいい。古田はやはり古田。そしてテスジャン紅一点の小坂はなかなか可愛い。だが何より原田役の濱津が最高。どこかで観たと思ったら『カメラを止めるな』の監督ではないか。難しい役を演じたと思う。人々の記憶に新しいまだ実在する人物を微妙に似せてキャストを選んでいるところもいいです。観た方がいいよ。五輪の感動も蘇ります。(R3.6.28記)