映画『エターナルズ (2021)』

エターナルズ (2021)  ETERNALS  監督 クロエ・ジャオ

月曜日、市内の劇場は男性サービスデーだ。私は1時間の割り振りをとり、15時に職場を出て帰宅、雑事を済ませて自転車で劇場に向かった。本作は、アベンジャーズの後継作品らしい。マーベルシリーズは欠かさず見ているので、この作品も評価を問わずに楽しみにしていた。

のっけからアクションが新鮮だった。いろんな超能力を持った彼ら彼女らのスペックに心躍らされた。そして、ガタイのずんぐりしたあの男の登場でテンションも跳ね上がった。それはマ・ドンソク。韓国映画の中で一番好きな俳優だ。彼がマーベルに出るなんて、信じられない、夢のようだ。

だが、しかし。序盤のアクションが終わると、流れも沈滞ムードとなる。きっとシリーズとなる初めの作品だからだろうか、彼ら彼女らの成り立ちや境遇、関係、事情など説明的な展開が続く。しかも宇宙規模、紀元前規模の壮大な話で、またしかもカタカナが多くて敵味方の区別もよくわからなくなってしまった。そして私の心を折るような展開にもなり意気消沈してしまい、ラストまでついていけなくなってしまった。

アベンジャーズが好きだからといってこの作品が受け入れられるわけではないと思う。エターナルズ、失敗なんじゃないか。砂の惑星の方が楽しめるよ。(R3.11/8記)