映画『フード・ラック!食運』

フード・ラック!食運 (2020) 監督 寺門ジモン

11月いっぱいが有効期限の映画チケットを使わなければならない。しかしこれと言って観たい映画もない。観る時間は日曜の午前と限られている。そこで目についたのが本作品。某サイトで高評価が得られていることも選択理由の一つだ。

食レポライターの物語である。取り上げた料理は焼肉。この監督は食通だと、以前聞いたことがある。きっと監督は焼肉が大好きで、いろんな店に行っていて、焼肉について一家言を持っているのだろう。主人公が実際に肉を焼く、そこに監督のこだわりを感じた。

我々は情報化社会にどっぷりと浸かっている。そんな時代の中、ライターの評価やコメントによって、閉店に追い込まれてしまうという問題も浮き彫りにしている。本作品だって高評価だが、それほど感動はない。騙されたなんて思っていないが、映画、レストラン、ホテルなどあまたあるものからの選択をネット評価ばかりに頼っていることは見直してもいいだろうと思う。

本作を観て、近所の焼き肉屋に行きたくなった。監督のこだわりをまねてみたい。