映画『線は、僕を描く(2022)』

線は、僕を描く(2022)監督 小泉徳宏

わりと大きな行事が終わった。妙に力んでしまい失敗も多々あった。すぐに気持ちを切り替え、昼食前に年休を取り、喫茶店でランチ、その後ジョギングで市内のシネマへ向かった。大好きなカヤちゃんが出るのだ。この映画を観ようと決めていた。

この映画、とてもよい出来です。クオリティが高いです。水墨画と出会った青年の成長物語なのだが、水墨画の魅力がびんびんと伝わってくる。水墨の豊かな表現力、そしてライブ感、繊細さなど、魅力がふんだんに詰まっている。

そして俳優陣の演技も素晴らしい。横浜流星は『流浪の月』に続きダメ男を熱演している。今最も熱いダメ男、いや情けない男だろう。情けない男を彼が演じるからいいのだ。そしてやっぱりカヤちゃんがいい。最近朝ドラや民放ドラマに出だしたけど、銀幕が一番似合うし、彼女が出ると「劇が締まる」のだ。

もう一つ特筆すべきなのは、サブテーマを持っているということ。それは江口洋介が教えてくれるよ。そんなところもストーリーに重厚感を持たせている。日テレはこんな素敵な映画も作るんだ。とてもよい週末をプレゼントしてくれたこの作品に感謝しよう。(R4.10/22記)