映画『クレッシェンド 音楽の架け橋(2019)』

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019)CRESCENDO/CRESCENDO #MAKEMUSICNOTWAR  監督 ドロール・ザハヴィ

『パワー』の後、劇場を出てすぐにチケットを購入。座席で昼食のスナックサンドを2つ食べる。この作品は、評価も高かったので期待していた。

期待していたほどではないけど、いい作品だと思う。パレスチナイスラエルという対立した国の音楽家が、一つのオーケストラを組んで、曲を作り上げていく。両国が、いかに憎しみあっているのか、余程のことがあったんだろうな。両国の問題について予備知識があれば、また違った感動を得られたかもしれない。

しかし、両国の演奏家たちが、少しずつ歩み寄る姿は感動的であり、決して分かり合えないものではないのだと思った。それだけに、オーケストラの行く末は残念であり、ラストシーンも心動かされはするのだが、両国の大きな溝を感じてしまう。

平和に慣れきってしまっている我々にはなかなかピンと来ない作品なのかもしれない。(R4.4/3記)