読書『一流の逆境力』Ⅱ

「コツコツ」という言葉が目に付く。

~ピンチになったとき、どうやってそれを切り抜けるかではなく、そもそもピンチ、チャンスなどとは考えず、課題に気づき、それを克服できるようにコツコツやるだけなのです。~

題名は「逆境力」だが、逆境も好機もないわけだ。今思えば、ピンチばっかりだったように思うけど。

~超一流は結果が出ないときも「がんばらない」、ピンチのときにはがんばってはいけないのです。大切なのはコツコツと「半歩」をやり続けること。~

3年以上前、私が狂信的に仕事をしていた時だ。指導が上手くいかなくなった時、二の矢、三の矢とその対策を繰り出していた。セミナーで、本で学んだ付け焼刃を次から次へと繰り出していた。まさに「がんばって」いたわけだ。だが、思ったように成果は上がらなかった。私は、たとえピンチであったとしても、動じてはいけなかったのだ。

~何かを継続するためには「コツコツとやり続ければきっとうまくいく」という強い信念が欠かせません。~

我々は、日常用語として当たり前のように「がんばれ」を使ってしまう。がんばることが正しい。がんばらないのは悪い。教育はがんばらせること。学校はがんばるところ。仕事はがんばるもの。がんばる、がんばろう、という言葉を使うと、見えなくなってしまうことがある。「課題をこなせ」「どんな時も、ただ続けろ」と言い換えなければならない。「がんばれ」は二流が使う言葉だと思った方がいい。(R4.3/5記)