不安でもとらわれてても仕方ないあるがままになすべきことを
心配症をなおす本 よく分かる森田療法・森田理論 (ベスト新書) – 1999/8/1 青木 薫久 (著)
視写期間 2020年1月26日~30日 視写量 6p
以前『森田療法』を読んだ。もう600冊近く読んでいるが、オススメの本である。理論どうこうではなく著者の熱量を感じる書である。
~「たえずあらわれてくる不安ととらわれはしかたのないものだから、これにさからわないようにし、不安、苦悩の真っただ中にあっても、当面はなすべきことをなしていく」あるがままの態度といっています。~
休職する前のことだ。私は「クラスが崩壊しないだろうか」「授業がストップしてしまわないだろうか」など漠然とした不安を持っていた。そんな自分を「危機感だけは一人前」と思っていた。だから教育書を何冊も買い求め、読み漁り、全国規模の教育研究サークルに所属して毎月のように遠方までセミナーに出かけていった。
そもそも努力型の人間だと自認している。それなりの努力の成果はあったのだが、過信なのだろうか、年齢的な衰えなのだろうか、成果が伴わなくなった。私はそんな自分に裏切られたと思ってしまった。
~そのことが気になって蒸し返したって仕方ないとわかったら、当面やらなくてはならないことをやっていく。これが人生のつまずきをなくす一つのコツなのです。~
「不安やとらわれはしかたのないもの」と気づくのに、療養休暇、休職することが自分にとって必要だったのかも知れない。
~不安やとらわれもまた自分の心の表れだと認め、それと平和共存するように努めることが最良の態度なのです。~
不安になり出すと、24時間、そのことを考えることになる。24時間仕事をしていることと変わらない。不安は予想通り的中するのかも知れない。だが、それでいいではないか。時間が過ぎれば思い出の一コマになるだけである。「今、ここ」に集中しよう。(R6.11/10記)