30年デフレだったが今インフレ低賃金で不況変わらず
平成不況の本質――雇用と金融から考える (岩波新書) – 2011/12/21 大瀧 雅之 (著)
視写期間2019年12月27日~30日 視写量9p
コメントには「日本経済の不調の原因は、本当に「デフレ」なのか。理論経済学の立場から「常識」を疑い、長期不況の本質を探る」とあった。
~デフレとは物価が継続的に低下する現象をさす。一方不況とは国民経済の活動が滞り、賃金が低下したり、失業が増したりすることである。デフレが不況を引き起こしているという理論なき因果関係を主張することが経済学の基本をわきまえていない。~
本書が発刊されたころは2011年。この頃はデフレが問題だったのだ。だが今は昔、物価高が問題になっている。特に食料品の値段が高騰し家庭を直撃している。経済活動が停滞せざるを得ない。
~日本のような地震国で土木建築業が斜陽になったらいったい誰が復興の現場に立つのか。土木建築業をおろそかにする産業政策は被災地・地方のみならず、国全体にとっても明らかに愚策である。~
土木建築業は疎かにされたのか。ところで、GAFAのような巨大企業はすべてIT産業だが、日本はそこに力を注いだはずなのだが、結局はみごとにアメリカに敗北を喫した。今年の正月に起こった能登半島の震災復興も進んでいない。日本は勝負どころで負けて、全部共倒れになったのか。(R6.7/11記)