燃えあがる女性記者たち 2023年9月16日公開-93分-ドキュメンタリー 4.5 監督サミット·ゴッシュ、リント·トーマス 制作国インド
日曜だが体温がまだ平熱を越えていたため、早朝座禅は諦めた。朝食や雑事を済ませて、マイカーで隣市のミニシアターへ向かう。ドキュメンタリーは好きではないけど、高評価なので鑑賞を決める。本劇場は、こういう辛辣なドキュメンタリーを上映するのがいい。
調べてみたら2023ジェンダーギャップ指数ランキングは日本125位、インド127位だった。日本も相当なものだが、インドはその差以上に大きいと感じた。なぜなら、女性への暴行が多く、命までもが脅かされているからだ。そんな女性差別社会の中でまさに燃え上がる炎のように立ち上がり活躍する女性記者を描いている。
取り上げる問題は婦女暴行だけではない。汚職、マフィア、宗教、住居、道路設備など様々だが、問題を取り上げ、カメラを向け、ニュースにしていく、その意志や勇気にはただ感心させられるしかない。また劇中で「紙媒体からSNSへ」ということを話題にしていた。私が入っている組織も今、その問題に直面しているのだが、やはりいつまでも紙媒体にしがみついていてはいけないのだと思い知らされた。
劇中インタビューで、「今はニュースらしいニュースがない、宗教の話題か、誰か一人を貶めるようなニュースばかりだ」と語っていた。我が国のニュースはどうだろうか、某教会、某事務所の話題ばかりになっていやしないだろうか。彼女はインドがどんどん時代を逆行することを危惧していた。日本はどうだろうか。（R5.10/22記）
