映画『丘の上の本屋さん(2021)』

丘の上の本屋さん(2021)IL DIRITTO ALLA FELICITA/THE RIGHT TO HAPPINESS 監督 クラウディオ・ロッシ・マッシミ

朝から、家人の手伝い、買い出しなどをてきぱきと済ませ、早めの昼食を取り、隣市ミニシアターへ向かった。比較的楽しみにしていた2本を観るためだ。監督のクラウディオ・ロッシ・マッシミについては情報はない。注目俳優はレモ・ジローネ。『フォードvsフェラーリ』なら観た。フェラーリ社長の役だったのだ。今作の古本屋主人も違和感なし。

物語はほぼ本屋の中だけで進むのだが、窮屈な感じはしない。丘の上なのかどうかは分からないが、街並みがとてもきれいで、全体的に爽快感のあるストーリーなのだ。そして登場人物それぞれが、本に対する強いこだわりを持っている。古本屋主人がまたいい。次々と店を訪れる客に対し、相手が納得するお勧めの本を提供したり、作者のプロフィールを披露したり。ただ本を売買するだけでなく、本に対する愛情、情熱が伝わってくる。本屋の主人こそ、こうでなくっちゃ。私もブログで本を紹介しているけど、自分のやっていることは浅いんだなあ。

劇中に出てきた『白鯨』『白い牙』『アンクルトムの小屋』『星の王子様』『ドン・キホーテ』『シュバイツアー』はぜひチェックし読破したい。そんな気持ちにさせられました。(R5.4/22記)