映画『ノベンバー(2017)』

ノベンバー(2017)NOVEMBER 監督 ライナル・サルネット

引き続きミニシアターにて鑑賞。『恋人は~』よりもこちらの方が高評価だったので、下調べもせずに、期待値だけは上げていた。だが、ネットの評価など、まことにあてにならないものだと痛感している。

ある村で娘が、若者に恋をする。が、その若者は、屋敷に住む令嬢に心惹かれるというのがメインの筋である。ラブストーリーではある。だが、のっけから変な物体が、訳の分からぬ動きで牛を釣り上げたりして、ストーリーの行方がわからなくなる。魔女とか魔術とかの設定は想定外だった。

ヒロインも設定上仕方ないけど薄汚くて可愛くない。令嬢にいたっても上品さやエレガンスさに欠けときめかない。そのうち昨日の夜更かしがたたり、寝落ちしてしまった。物語に慣れたころにはクライマックス。いくつか印象深いシーンは見られたけど、特筆するほどではない。帰りには12月らしいしとしとの雨が降り、いっそう寒くなっていた。エストニアってこんな映画を作るんだ。(R4.12/17記)