映画『ベイビーわるきゅーれ (2021)』

ベイビーわるきゅーれ (2021)  監督 阪元裕吾

以前から今日この映画を観ると決めていた。ネットで座席指定し、チケットを購入。朝から雨が降っていたが止む見込みだったので自転車で、隣市のミニシアターへ。

ほとんど知られていないが高評価な作品だ。殺し屋稼業の女子高生、実はコミュ障で、という設定はとてもユニークで興味をそそられた。だが、高評価ほどではなかったなというのが感想だ。

まず時間の流れがよく分からない。空想シーン、数週間前、現在と時間設定が変わるのだが、これがとても分かりにくい。いろいろな名作からヒントにしたと思うのだが、時間の組み替えの効果はあったのかな。

そしてコギャル2人の扱い。社会性がない、コミュ障だということを強調したいのだろうが、交差点で道に迷うシーンや自宅で過ごすシーンがだらだらのびのびという感じ。もっとメリハリというか、テンポが欲しかった。だがクライマックスはこの映画の真髄を観た気がする。特に髪の短い方のアクションは迫力があり観応え十分だ。

劇中、コンビニのサンドイッチが贅沢だという。ゲームやスマホをあてがわれ貧乏という檻に嵌められた現代の若者。そんな格差社会に生きているのだ。そんな裏テーマを読み取りました。

鑑賞後、ネット予約をしたのに正規の料金でチケットを購入したことに気づく。500円も余分に払ってしまったのだ。次はきちんと忘れず会員料金で手続きできるよう、ここに記しておこう。(R3.9.11記)