映画『SING/シング:ネクストステージ (2021) 』

SING/シングネクストステージ (2021) SING 2  監督 ガース・ジェニングス

冷たい雨の日だったが、3時には雨も上がった。少し早く帰り、シチューを作り、洗濯物を干すなど、雑事を済ませて自転車で市内の劇場へ向かった。好きな作品であり、CDも手に入れたほどだ。

今作の目玉は何といってもB,zの稲葉浩志である。とは言っても、彼が吹き替えをしているのを知ったのはつい最近である。なぜなら何度も劇場で予告編を魅せられているが、「俺はもう15年も歌っていないんだ」のセリフは、きっと彼ではないからだ。

つかみはオッケー。華やかでノリノリのステージ。やがて、稲葉ライオンの登場。だがこれが肩透かしである。ライオンと稲葉のイメージがどうも自分にはフィットしない。ライオンというと、野太い雄叫びの声。だが、稲葉はの声質は例えて言うなら切れ味鋭いカミソリである。ライオンの風貌とはどうしても違和感がぬぐえない。でもまあ、歌はやっぱり鳥肌もので、よかったけどね。

もう一つ、彼が引き籠っていた原因、15年も歌わなかった理由、再び歌うことを決意した心境など、もっと語るべきではなかったか。長澤の説得だけではなかろう。意外にあっけなくオッケーしたように思えてしまった。

話題のミュージシャンたちに目が行ってしまうが、字幕版の方がよかったのかもしれない。(R4.3/22記)