読書『ぶらりミクロ散歩』(田中敬一)

ぶらりミクロ散歩――電子顕微鏡で覗く世界 (岩波新書)  – 2010/8/21田中 敬一 (著)

この方は1926年生まれ。ということは発刊時に80歳を超えているということだ。50半ばの私が年より臭いことを言っていてはいけないな。

この本では心に刺さったことがあまりないのか、次の2つだけである。

~人間の技術は「有殻軟体動物」の力に到底かなわない。動物の系統図では下等とされる動物が人類に真似のできない素晴らしい能力を持つ。~

~ショウジョウとは漢字で書けば「猩猩」で唐土に棲む想像上の霊獣の名である。その血で染めた布が深紅色であることから赤を意味する言葉に使われた。だからショウジョウバエとは、この虫が赤い目をしていることから、名付けられたのだろう。~

ショウジョウバエの目の赤さにどきっとしたものだ。今、コバエは見るけど、ショウジョウバエは見ないなあ。