読書『負けるが勝ち、勝ち、勝ち!』Ⅲ

著者は、強い人だ。

~「つらい」は「つらい」の向こうにある。「つらい」と思ったときはまだ大したことない。もう一つ先に「もっとつらい」ことがあると思った方がいい。~

やはり、この人は昔から大変な苦労をしてきた人なのだ。よく「若いときの苦労は買ってでも」と言うが、本当にその通りだ。年を取ったら苦労などできない。

~日本に生まれて日本で暮らしていることだけで本当は「幸せ」を感じなくちゃいけない。「1+1=2」という答え以外全部バツ。この考え方には運がないの。「2」と書くのが一番いいけど、実生活の中ではそうじゃないこともたくさんあるんだよと教えてあげるのがいい先生。~

これで思い出すのが鎌田實氏の「別解」だ。学校教育はわざわざ運を捨てることを教えているということだ。正しい道を歩んでいては運は転がっていないわけだ。「別解」があることも教えたい。しかし、それ以外に教えなくてはならないことが多すぎるというのが現状であり、保護者の要求もそうである。

~君は悩んだ分、他の人より人生の勉強を先にしてるんだ。人生はいい運、悪い運の繰り返しだから、君が歩いていく先にはきっといいことが待っているよ。~

~死にたいと思うことってたいていの人は人生で1回くらいあると思う。でも人生を不自然な形で終わらせちゃだめ。悲しむ人が絶対いるからね。~

いじめ、自殺に対する言葉である。今はいじめられてもそれは運を溜めている時。いじめる側からすれば、自分の運を手放しているということだ。人を悲しませることは、自分の運を減らすということだ。(R3.7.31記)