映画『シン・ウルトラマン(2022)』

シン・ウルトラマン(2022)監督 樋口真嗣

遠足予定日で子どもが早く帰ったので、会議らしきものがあったが1時間の年休を取って市内の劇場へ。公開初日に観るのだから、この作品への期待度がわかるでしょう。そう、ウルトラマン、セブン、帰ってきた、のリアル世代である。もしやこの春、一番楽しみにしていたのかもしれない。

どちらかというと期待外れかな。理由は2つ。まず、設定が曖昧なところである。怪獣やウルトラマンは空想なのに、人間側だけを現実路線にしてしまったことだ。テレビのように科学特捜隊はユニフォーム、ヘルメットを着用してほしかったし、政府とか総理とかややこしい事情など必要ないのだ。

もう一つは怪獣の選定である。ウルトラマンの魅力は、登場する怪獣にあるといって過言ではない。しかし、バルタン星人も、ゴモラも、ピグモンも、カネゴンも出ない。ゼットンは出たけど、怪獣らしくない。オールドファンを虜にするような展開を期待していたのに残念。

いろいろ批判めいたことを書いたが、映画「ウルトラマン」を作ってくれたことは貴重であり、感謝したい。夢を見させてくれてありがとう、て感じです。(R4.5/13記)