映画『前科者 (2021)』

前科者(2021)監督 岸善幸

職場はなんとかかんとか全体会とかの会議。ならば私は必要ない。1時間の年休を取って、ジョギングして、おしるこ食べて、隣市ショッピングモール付設のシネマへ車で向かった。

今朝の新聞の下の方に原作漫画の広告があった。そして某サイトで驚異の点数をたたき出しているので、これは何かのお告げ、観なあかん、と。だが、期待していたほどではなかった。

ストーリー展開が乱暴なのだ。久しぶりに再会した有村と磯村が、突然そうなったこと。リリーの殺意が今一つわからないこと、などなどいくつか違和感が積まれていく。きっと、漫画原作を再現することに重きを置き、人物の出所が細部まで描き切れなかったからだろう。少し前にもそんな作品を観た気がする。それから、無償で行う保護司という仕事に、あんなに情熱を傾けられるものなのかという疑念もあった。要するに私が、素直ではないのだ。

見どころはある。キャストはなかなか印象深く、だれもが熱演している。特に磯村がすごく男前でかっこいい。若葉は、こんな役もやるんだね。(R4.1/31記)