読書『働く。なぜ?』(中澤 二朗)

働く。なぜ? (講談社現代新書)  – 2013/10/18 中澤 二朗 (著)

著者は、1万人以上の採用面接を行う一方で、若者と新型うつの問題にいち早く警鐘を鳴らしてきた人事のプロだそうだ。

~組織に入るとは、その指揮・命令下に入るということです。人は生まれながらにして自由です。が、その限りにおいて、自由は制約を受けます。~

なかなかこれはわからないものだ。なぜなら、その通りに教えてもらえないからでもある。労働者は、勤務時間内は使用者の指揮下に置かれ、その代わりに報酬を得ることができる。教員としての研修は受けたが、労働者としての研修は受けていない。

~仕事は「いつもと同じ仕事」と「いつもと違う仕事」の2つに分けられます。「いつもと違う仕事」は「問題への対処」と「変化への対応」の2つから成り立っています。「問題」とは、起こる時期、起こる大きさのみならず、その事柄を前もって正確に予知できないものです。~

~「いつもと同じ仕事」と「いつもと違う仕事」の比率はおおむね7:3。~

そうかなあ、教員の仕事は、どう見積もっても、「いつもと違う仕事」の方が多いような気がする。人間相手の仕事は、「対処」や「対応」が中心だと思う。(R4.2/1記)