グランパス『2-0 ルヴァン杯 ホーム鹿島戦』

Jリーグ杯 準々決勝 第1戦  9/1(水)19:00 豊田スタジアム

2学期が始まっていよいよ多忙になりつつあるのだが、1時間早く職場を退き、自宅で一休みしてからスタジアムに向かった。いつもの有料駐車場に車を止め、夕食をどうしようか思案していたら目の前にカレーチェーン店が。「これしかないだろう」と「勝つカレー」を注文。腹ごしらえをしてジョギングでスタジアムへ向かう。

29日に清水戦があったので、選手のコンディションが気になったが、ホームの試合が続いたからか我がチームの動きはよかったようだ。最近いろいろと叩かれれていたマテウスもキレキレだったと思う。相手守備陣は手を焼いただろうな。

前半の序盤に得点できたのもよかった。後半勝負の我がチームが前半に得点するなんていつ以来だろう。私は喜びすぎて小躍りしてタオルマフラーを回していたら後ろのお客さんから注意を受けてしまった。ああ情けない。

鹿島に流れが傾くときもあったが、危なげなかった。攻めにも脅威を感じなかった。相手もこの過密日程でコンディションはよくなかったのだろう。次は5日のアウェイだが、なんとか勝ちあがってほしい。

リーグ戦、天皇杯、そしてルヴァン杯ACLもあるんだっけ。全部をまだ同時進行しているのだな。忙しいけど、有難いことだな。(R3.9.2記)

 

映画『春江水暖~しゅんこうすいだん (2019)』

春江水暖~しゅんこうすいだん (2019)春江水暖/DWELLING IN THE FUCHUN MOUNTAINS 監督 グー・シャオガン

夏季休業最終日、今日は一日休みを取った。コメダでモーニングを済ませ、今日もまた隣市のミニシアターへ。昨日同様3が付く日はサービスデーだ。本作はとても評判のいい作品である。世界的な映画誌でも昨年度のベスト10に入ったそうだ。某サイトの評価も悪くない。

感想は「長い」そして「重い」。上映時間は150分だが、179分の『ドライブ・マイ・カー』よりも長く感じる。中国の映画って、やたら長い、そういう傾向があるよね。それから内容が深刻。介護、貧困、福祉、都市開発など様々な問題が横たわっている。経済成長の著しい中国って、人々はこんな苦しい生活をしているのか、と思った。ある人物の「育てて損した」という言葉が耳に刺さった。まだまだ日本でよかった、と思ってしまった。

明日からまた多忙な日常が始まる。この夏は本当にたくさんの映画を観たな。この映画にそう満足できなかったのは、そろそろ明日からのことに意識を向けろよ、というメッセージかも知れない。

ベスト10の実力を知りたい人は観てもいいと思います。(R3.8.31記)

映画『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者 (2020)』

夜明け前のうた 消された沖縄の障害者 (2020)  監督 原義和

午前中勤務を終え、夕ご飯の支度をしてから、自転車で隣市のミニシアターに向かう。今日は3が付く日、サービスデーである。本映画館はドキュメンタリー比率が高い。上映作品の半分近くがドキュメンタリーじゃないかな。50分かけて到着、スポーツドリンクを買って観賞。

精神を患った人を持つ家庭が、小さな小屋を作り、そこに長期間監禁したという話。驚きなのが、それを国が勧めていたということだ。警察法に則っていたということから、障害者は取り締まりの対象だったのだ。

日本は江戸時代までは身分社会、明治維新からは先進国に追いつけ追い越せと富国強兵に殖産興業、アジアを侵略、果てには世界を敵に回し全面戦争、その後も高度経済成長と突き進み、人権を尊重する意識など育たなかったのだな。

小屋に閉じ込められた人たちを支えていたのは「うた」。「うた」の力、尊さを思い知ったような気がする。そういえば自分も最近は歌ってないな。ドキュメンタリーとしては、悲惨さは強く感じたけど、為政者側からの証言や事実が少なく物足りない気がした。取材の難しさがあるから仕方ないのだろう。(R3.8.30記)

読書『いい言葉は人生を変える!』Ⅵ

筆者の主張は、まず強い欲求を持つことにある。

~未来の夢や目標を確実に脳にインプットするためには、RASの選別基準にパスするだけの強い欲求を持って臨まなければならないということです。~

~RASの情報収集能力を高めるために求められるのはまず強い欲求を持つことです。~

夢や目標を持ち、それを実現しようという強い欲求を念じ、それを脳にインプットさせると、実現に向かっていくということだ。

ところで最近の私は「強い欲求」とは正反対だ。周囲でワクチン接種を終えた者がだんだんと目立ち始め、自分も急いで病院も探そうとしたとき、「欲しがるな」と心の声がした。車の運転をしていて信号が黄色になった時、以前なら急加速をしていたのに、これも「欲しがるな」と自戒している。

仏教では「知足」という言葉がある。足るを知れということだ。また萩本欽一氏も著書で運について一家言を述べている。私は以前、仕事をがむしゃらにやって結局失敗したことで、「強い欲求」に辟易しているところがある。

きっと「強い欲求」が悪いわけではない。自分はそれを念じると、それしか見えなくなってしまうところがあるのだ。節度が大切なのだろう。

~勝ち組遺伝子の内部には私たちが頭で考えつくことならどんなことでも実現してしまえる情報がストックされています。~

これは、「信じれば夢はきっと叶う」ということに繋がってしまう。全部を全部鵜呑みにしない方がいい。(R3.8.26記)

映画『ドライブ・マイ・カー (2021)』

ドライブ・マイ・カー (2021)  DRIVE MY CAR  監督 濱口竜介

家人が実家に行ったので一日フリー。隣市のショッピングモール付設シアターで観賞。この夏より時間があれば隣市でも自転車で映画へ行くようにしている。約50分かけて現地に到着。チケットを入手し、100円コーヒーを飲んでから劇場に行く。

まあ長いけど、「いいもの観たなあ」という気にさせられる。けっこう刺激的な濡れ場もあるので、広い世代向けではない。でも我々世代にはぴったりの映画です。そして車が好きな人にも、たまらないだろうな。

この映画の主人公はある意味、西島の15年大切に乗り継いできた赤のサーブだろう。西島も含め、我々世代にとって車というものは特別な存在だ。車にどこか自分を投影してしまうのだ。彼は自分の地位、生活を大切にしてきたのだろう。その象徴がサーブなのだ。そしてサーブを大切にする代わりに、軽んじてしまったものがある、ということだ。

私もR34スカイラインに長い間乗っていた。それをどこか誇りに思っていた。でも、休職したことをきっかけに手放した。物は自分だ。物を愛することはいいことだが、それによって見失うものがあってはいけない。

ちょっと脱線しすぎてしまったか。帰り、1時間近く自転車に乗っていると、この映画についてこんなことを考えてしまった。これもこの映画のすごさかもしれない。(R3.8.28記)

映画『オールド (2021)』

オールド (2021)  OLD  監督 M・ナイト・シャマラン

午前中勤務を終え、少し昼寝してから、市内の映画館へ向かう。27日はサービスデーだ。自転車で10分ほどの映画館かあるというのは幸せなことだな。本作は予告編を見て、とてもおもしろそうだと思っていた。公開初日に鑑賞するなんて久しぶりだ。来週から忙しくなるから、早めに観ておこうとも思ったのだ。

サバイバルスリラーとあったが、悲惨なシーンはあるけど映像はグロくない。スリラーというよりサスペンスかな。ある一部分で時が速く過ぎるという超常現象は目新しくて楽しめます。どうやって抜け出すのか興味をそそられます。そして、きちんと裏がある。種明かしもとても面白く観ました。

ちょうど今読んでいる本に『一日一生』が出てきた。まさにこの現象にピッタリだ。私ももう半世紀生きてきたが、思い出すのに一日もかからない。一生なんて一日、いや、一瞬なのだ。ゴタゴタも裏切りも最後にはすべて忘れて死んでいく。なかなか深い映画かも知れません。(R3.8.27記)

 

映画『孤狼の血 LEVEL2 (2021)』

孤狼の血 LEVEL2 (2021) 監督 白石和彌

『ヒロアカ』鑑賞後、喫茶店でお昼を食べ、また市内の映画館に向かう。この作品をずっと楽しみにしていた。何といってもあの作品の続編である。観なきゃ損だ。

銃撃、暴力、カーチェイスなど、どろどろした波が何度も繰り広げられる。しかし今作の注目はやはり上林、鈴木亮平だろう。なんとも恐ろしい悪の極みの役であった。出所するや否や看守の妹をはじめに、次々と人を殺めていく。私はストーリーを追うよりも、なぜこんな悪が成立してしまうのかという疑問で支配されてしまった。「恨み」が悪の根源だとしたら、自分は恨みを買っていないだろうか。自分はそれを受け入れざるを得なくても、家族にまで影響を及ぼすなんて許されるのだろうか。

そんな悪を封じ込める、取り締まる立場が、警察なのだろうが、それも信用ならないということが本作ではよく分かる。そんな悲しきどんでん返しも観させられることになる。映画を観て、映画以上のものを観ることになる、という作品です。

前作は若手刑事の成長物語が希望だったが、今作は希望と呼べるものがないのが少し残念。(R3.8.24記)