映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(2019)

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男  DARK WATERS(2019) 監督トッド・ヘインズ

寒い寒い日。午後から娘家族が来るので、夕飯の材料を用意せねばならない。帰りにスーパーに寄るため、この日はマイカーで隣市のミニシアターへ向かった。その前に、某喫茶店でオムレツモーニングを食べておいた。

いつも通り、予習も下調べもなく観るのだが、これは心に刺さる作品です。まず豪華キャスト。どっかで観たことあると思ったら、弁護士役がハルクではないか。そしてアン・ハサウェイが普通の主婦なんて、あり得ない。だが、普段ははじけた役の二人が、とてもハマっている。

そしてテーマがいい。『MINAMATA』も記憶に新しいが、事実を淡々と追って描く本作の方がいい。公害の恐ろしさ、被害の大きさ、訴える側の情熱、加害企業の厚顔さなどが余計、鮮明に伝わってくるのだ。

映画っていいな。学びにもなるのだ。テフロンの恐ろしさがよくわかった。便利なものは、危険なのかもしれない。自分自身の周囲だって、危険と隣り合わせなのかもしれない。(R4.2/6記)