読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅱ

引き続きストレスに強い自分になるための方法を探ろう。

~心が疲れたときは、休息をとり、環境を改善し、ゆっくり寝るというのは基本である。~

私が適応障害になる前も、心配して「眠れているか」と気にかけてくれた方がいた。私は不眠症などで眠れなかったわけではなかったので気にも留めなかった。しかし、「眠ることができる」のと「ゆっくり寝る」のとは意味が違うのだ。今は一日7時間、良質な睡眠がとれるように心がけている。

~変化が激しい時代である。それまでは自分なりの方法でうまくいったものが役に立たなくなる。そのときに別の方法からものを見たり他の業種と関わりを持ったりして少しずつ自分の方法を持ちつつ変化していく柔軟性がストレスを乗り切る面でもビジネスの場面でも必要になっているのだろう。~

あれからもう4年が過ぎようとしている。まさに上記の状態だった。自分が学んできた方法でやってきたのだが、それが上手くいかなくなっていた。その時に、柔軟に対応しようとも思わなかった。自分の方法を意固地に貫こうとしたのだ。だが、もう何をやってもだめだった。万策尽きたと思った。だが、実態はこれだったのだ。

~気持ちが落ち込んだのは自分が努力してきたことが全く評価されなかったことに対してのプライドの喪失である。そして仕事上のプライドが傷ついたことによって自分の存在すべてが無価値に感じられてしまったことに問題がある。~

あの頃のことを今思えば、こうだったのだな、と思うのだけど、プライドの喪失だとわかっていたなら、乗り切れただろうか。路線を変更し、柔軟な対応ができただろうか。そうは思えない。まあ、次に似たような境遇になったら対応できるかもしれないが。(R4.9/11記)