読書6-18『社会力を育てる』Ⅴ

社会力を育てる必要性が書かれている。

~様々な人たちと好ましいつながりができており、普段から親しく付き合いつつ、自分のやるべきことをやったり、誰かのために何かやってあげたりすることで、誰かに感謝されたり頼りにされたりすることから生じる自尊的な感情がおおもとにあるからである。~

我が国の子どもの自尊感情が他国に比べ低いということが問題となった。私の職場の子どもを対象にしたアンケートに「自分はみんなのために役立っている」という設問がある。きっと芳しい結果ではないと思う。そこで、「もっと子どもを褒めよう」「一人ひとりに活躍の場を」などの声が上がるのだろうが、子どもの自尊感情なんて、学校などの小手先の働きかけで向上するのではないのだろう。

~心地よい人間関係の中にあって、そこに信用でき信頼できる誰かがいて、自分もまた誰かに認められ頼りにされ、互いに助け助けられつつ生きているとき、人は「私も社会の中にいる」と実感できるのであり、そこから「自分も社会の一員である」という自覚を募らせていくことになる。~

子どもの居場所が、少なすぎるのではないか。週当たりの授業時間がさらに増え、子どもはますます学校に縛り付けられている。子どもは家庭と学校の往復だけになる。塾、習い事でもいい。地域の商店街ならなおいい。たくさんの社会とかかわりを持つことが必要なのだ。(R4.8/8記)