読書6-18『社会力を育てる』(門脇厚司)

社会力を育てる――新しい「学び」の構想 (岩波新書)  – 2010/5/21門脇 厚司  (著)

最近めっきり映画に行けてないな。土日が何かとつぶれているし、シアターにグッと引き寄せる作品もやっていない。この夏の話題作は恐竜映画ぐらいだ。こんなときは粛々と読書ブログを書き進めていこう。

社会力とは「人と人がつながり、社会をつくる力」=「社会力」ということだ。筆者は教育社会学専攻、筑波大学名誉教授だったようだ。

~国際間の競争に勝ち抜くために、国内では経済の合理化や効率化が求められ、その分、社会的弱者への配慮や救済処置がなおざりになり、結果として社会的な強者と弱者との間の格差が広がり、大量の貧困層を生み出すことにもなっている。~

情報社会、大量消費社会となり、実際のところ、孤独でも、一人でも生きてはいける。だが、孤独死ワーキングプア、小学生の貧困などの問題は上がっている。

~日本社会における根本的な課題は「(独立した)個人と個人がつながる」ような都市型コミュニティないし、関係性というものをいかに作っていけるかという点に集約される。~

すべての問題は、人間関係の希薄化ということなのだろうか。(R4.8/1記)