読書6-15『ぼくらの民主主義なんだぜ 』Ⅱ

民主主義といいつつ、教育について述べられている。

~日本のパパやママは、世界の平均の2倍から3倍も教育にお金を払わされているとか。~

調べてみたら、子どもの教育費は、すべて公立でも1000万円以上かかるようだ。中でも大学の学費が一番かさむそうだ。自分の子どもの学費も、それだけ払わされたということか。

~オランダでは「朝、学校に行って1時間目から5,6時間目までの時間割を決定するのは子どもたち自身」で先生はそれを支援する役目。そして子どもたちは「自分が決めたことだから自分で責任を持とう」とするっていうんだ。宿題だってまったくないってさ。~

これも調べてみたら、オランダの教育ではチャイムもないらしい。テストも、入学試験も、学習塾もない。「個性を尊重し、人と争わない教育をしているから」だとか。16歳までは学費も無料だって。

~それでも160か国から移民が集まるこの国で、日本と学力が変わらないのは、「子どもたちの人権」こそ最優先だ、という考え方があるからなのかもしれないね。~

我が国では週当たりの各教科の時間数が細かく決められ、それにそって時間割が組まれている。算数が苦手で嫌いな子も、無理やり机に座らされて勉強させられる。その子の人権など無視して。そして、教師は算数が苦手で嫌いな子も、意欲的に学習に取り組めるような工夫を強いられる。「教材研究」という名の工夫だ。「工夫をしろ」「研究をしろ」といいながら、その時間はまったく確保されていない。無言の圧力で時間外労働を強いられている。教師の人権も無視している。まことに人権を軽視している国なのだ。(R4.7/5記)