映画『PLAN75(2022)』

PLAN75(2022)監督 早川千絵

指導員訪問なんちゃらで研究協議会があったらしいが、子どもを帰したので、お役御免とさせてもらった。1時間の年休を取り、3時に職場を出る。20分後の開演に間に合わせようと酷暑の中、自転車を走らせた。『ベイビー~』と迷ったが、『衝撃作』と呼ばれ気になっていたこちらの作品を選んだ。磯村勇斗出演も後押ししていた。

よくわからない作品である。それは私にも責任があるのだが、途中で寝落ちしてしまったのだ。だが、そんなに抑揚のない筋書きでもあった。寝落ちしたからだろうが、倍賞がなぜ死を望んだのか、だがなぜ死ななかったのか、分からなかった。そして磯村の行動もまたよくわからなかった。全体的に焦点がぼけたストーリーに感じた。

少子高齢化対策としてのプラン75。要は10万円やるから死んでくれ、という国策だろう。自殺の補助金だな。年金で財政圧迫に追い込む老人よりも、それを敵視するテロリストの方が絶対的に悪である。そのプランはどうも現実的ではないだろう。

よく分からなかったのは、「考えさせよう」という製作者の意図なのかもしれないが、製作者の主張や描く未来がはっきりしていなかったのではないか。(R4.6/27記)