映画『ニトラム/NITRAM(2021)』

ニトラム/NITRAM(2021)NITRAM 監督 ジャスティン・カーゼル

天気予報では昼から雨。だが、カッパ持参で自転車で隣市のミニシアターへ向かった。途中、八百屋のような小さなスーパーでロールパンの卵サンドを買った。前から気になっていたのだ。

ニトラムはシラミの意味のようだ。シラミの湧くような長髪をからかう言葉なのだろうが、存在そのものがシラミのようなやつだ。のっけから近所迷惑顧みず花火を鳴らし、周囲も親も手を焼いている。唯一の理解者に出会えるのに、その人も死なせてしまう。生物学的に、そのような人物はどうしても存在してしまう。しつけとか、教育とかの域ではないと思う。だからこそ、銃規制が重要になってくる。

主人公の母親の存在がポイントなのだろう。彼女の視線、彼女の態度、彼女の表情。母親として、主人公をどうしたかったのだろう。ある意味、血は争えない。(R4.6/11記)