読書『変わった世界 変わらない日本』Ⅲ

日本は円安政策を行ってきた。

~日本は円安という麻薬を飲んでごまかし、経済法則に逆らってきた。20年もの間、対処を怠ってきたのだ。ところが円安になったにもかかわらず、製造業が雇用を減らした。~

ちょっと調べてみたが、円安にすると輸出企業の業績によい影響が出るそうだ。そして国際競争力を高められるそうだ。

~円安政策で逆らったにもかかわらず、経済法則は貫徹してしまったのだ。そして賃金の低い部門が雇用を引き受けた。だから全体の所得が落ちた。これが1990年代以降の日本の衰退過程である。~

が、この円安政策がうまくいかなかったわけだ。最近私は思うのだが、どんなに文科省が教育政策に取り組み、人材を育成しようと、経済政策一つでこの国の成り行きは変わってしまうのではないかということだ。文科省は、優秀な人材、企業で活躍する人材、国際競争力のある人材を育成しようとしている。この国の経済を豊かにするために教育政策に取り組んでいる。そしてそれに従い、教師は指導をつかさどる。文科省の言いなりになって長時間労働させられている。だが、我々教師がどれだけの人物を育成しようと、経済政策が間違っていたら、豊かさは遠のくわけだ。そもそも、教育に政策は必要なのだろうか。(R4.6/6記)