映画『猫は逃げた(2021)』

猫は逃げた(2021)監督 今泉力哉

今でも根に持っている、先週『愛なのに』を観れなかったことを。だから今日も目とか花粉とか気になっていたけど、割り振りをとって職場からそのまま自転車で隣市のミニシアターへ向かった。途中のコンビニで、コーヒーとシュークリームの休憩をして。逆に言えば、それくらい本作が気になっていたのだ。

一日働いて疲れてそこから自転車で1時間近く走って、それでも観てよかったと思える作品です。男女の関係なんて、どこにでもある。場の設定はありきたりだけど、「ああ、そう来るか」という展開。前半は、夫婦の不倫が話題の中心になっており、性描写も包み隠ず、遠慮ないのがいい。

そして謎解きが明らかになる。そこからの修羅場もまた面白い。恋愛なんて、だれもみな、本気なようで、案外適当なものなのだ。妖怪ウオッチのような猫がいい演技をしている。それもまた楽しい映画です。(R4.5/18記)