映画『流浪の月(2022)』

流浪の月(2022)150分 監督 李相日

月曜日は5時間授業なので、割り振りを取りやすい。そして市内の劇場は月、金曜日がサービスデーだ。400円安くなるのは、結構魅力だ。家人から「月曜日早々から」と文句が出そうだったが、鬼の居ぬ間の鑑賞をさせてもらった。職場からの帰り道、ドラッグストアで団子を買い、腹ごしらえに2本食べて劇場へ。

いい作品です。感動できます。心に無理やり指を入れられ、グイグイされるような感覚を味わいます。まず、豪華キャスト。松坂、広瀬、横浜、多部、この4人が揃い迫真な演技を見せてくれます。広瀬の子ども時代を演じるのは白鳥です。これがよく似ていていい。全く違和感がない。

そして現代の様々な問題を映し出している。セックス、暴力、ひきこもり、ネットいじめなど、多くのことを考えさせられます。思ったのは、セックスも暴力の一つに成り得るということ。また幼少期の体験が、その人のほぼ一生を左右するということ。

詳細は書けないが、健全に生きるには「愛」というものが必要不可欠だ。セックスはその表現の一部でしかない。自分も他人を愛していこうと思う。他人を愛するためにはまず自分を愛さなくてはならないということにも思い至った。22年ナンバーワンといっても過言ない映画です。(R4.5/16記)