読書『指導者の条件』Ⅴ

3月も最後になってしまった。明日から、新年度である。

~指導者というものは、非常な忍耐心を一筋に要求されていると言えよう。私の感情にとらわれず、いかなる非難や屈辱にも耐え、自分の正しいと信ずる方針を貫いて、じっと時を待つということができなくては、真にすぐれた指導者とは言えない。~

思えば、自分は忍耐心があるとは言えない。今年度も、非難に耐え切れず、感情をあらわにしてしまうことがあった。これまでだって、感情を爆発させてしまうことが何度もあった。もしや、忍耐心が足りないというのは、正しいと信ずる方針がない、ということではなかろうか。結局、「ビジョン」とか、「信念」とか、「哲学」とか、そういうものを自分は持っていないのだ。目の前の仕事を片付けることで精一杯なのだ。

~人を信頼し、思い切って仕事を任せること。~

今、ドン・キホーテ創始者の著書を視写している。そこにも、「育成より信頼、信じて頼む」ことの重要性が書かれていた。

~指導者はまず自分が指導者としての仕事が好きかどうか、自問自答をすることが大事だと思う。~

聞かれたら「嫌いではない」と答えるか。では、好きなところはどこだろうか。教えることが好きなのだ。子どもの反応が好きなのだ。

~誠実な人はありのままの自分というものをいつもさらけ出しているから、心にやましいところがない。やましいところがなければ、余計な心配をしたり、恐れたりすることなく、いつも正々堂々と生きることができる。最後に人を動かすものは誠実さである。~

自分はとてもではないが、誠実な人間ではない。とはいえ嘘だらけの人間でもない。誠実な部分もあると思う。誠実な部分をもっと広げていこう。うそに負けてしまうこともあるのだが、誠実でありたいという気持ちは持ち続けていよう。(R4.3/31記)