読書『逃げ上手ほど生き上手 』 Ⅲ

なぜ逃げることになってしまうのか。

~日本では儒教の影響か「克己の精神」なんてことを言いすぎです。人生はある程度楽しくやらないといけません。自分が持っているいいものをもっとよくするための努力はいいけれど、あんまりできないことを必死になって努力ばかりしていると、精神衛生にも健康にもよくない。そうまでして苦しく生きる必要がどこにあるんでしょう。~

学校現場でも、「克己」なんて言葉を使わないまでも、たくさんのことを子どもに要求しすぎていると思う。授業が一コマ増え、英語教育が増え、情報機器も使いこなせと。教える内容も、詰め込みすぎだ。極限まで頑張らせるところが「学校」というところだ。

ところで、私の勤務校は、「学校へ行くことが楽しい」という子どもが増えてほしいそうだ。だが、教師は「分かりやすい」授業を追求する必要はあるだろうが、「楽しい」は追求しなくてはならないのだろうか。

アメリカの教育で重視されているのは「分析力と判断力と決断力」、日本で重視されるのは「集中力と記憶力と自己管理能力」それらを持った人が受験競争に勝つような入学試験が組まれている。~

~本当に頭がいい人というのは、自分が欲しいもの、必要なものを知っている人、持って生まれた長所、短所を客観的に見る能力がある人=自分の「分」を知る人。つまり、頭がいい人というのは、自分が幸せに生きる方法を編み出せる人のこと。~

欲しいもの、必要なものはすぐには思いつかないが、家族は大切かな。もうあまり欲張らず、自分をよく見せようとは思わないでおこう。長所、短所も分からない。何か指摘されたら素直に耳を傾け、改善していこう。(R4.1/25記)