映画『偶然と想像 (2021)』

偶然と想像 (2021)  WHEEL OF FORTUNE AND FANTASY  監督 濱口竜介

2022年初めての映画は、隣市のミニシアター。昼前の上映なので、弁当を持って、自転車で出発、途中のコンビニでコーヒーと弁当を食べて劇場に至る。高評価と聞いて鑑賞することに決めた。

短編小説のように3つの物語からなる映画です。一本目の「偶然」はなさそうでありそう。それよりヒロインの性格がすごい。二本目は「偶然」というよりも間違いかな。ラストは思いもよらぬ展開でした。まあとにかく教授が気の毒です。三本目は「想像」が強いか。それでも、奇妙なストーリーに圧倒されながらも、登場人物の気持ちになぜか同化されて、うっすら泣けてしまったのです。3本とも、どの役者も演技が上手で、ストーリーに没入できるのもいい。時折流れるクラシック音楽も効果的です。

三本それぞれが、それぞれ違う年代を描いていて、どの年代の人が見ても共感できそうです。特に私は三本目に共感しました。新年早々、素晴らしい映画に出会えました。必見です。(R4.1/3記)