読書『人生を面白くする 本物の教養』Ⅴ

筆者は現実主義者だなと思う。

~地球は物理的には鉄などの塊にすぎません。何か物事について考える場合、自分は今「修飾語」に影響されていないかどうか、内容本位、本質本位できちんと考えているかどうかを常に自己確認する必要がある。~

地球は「宇宙船地球号」「瑠璃色の地球」などドリーミーな意味を持ちがちだが、鉄の塊に過ぎないと言い放つ。私は鉄なのかもよくわからず、何か崇高なものを勝手に連想してしまっている。要するに、世の中にはイメージばかりが先行して本質が見えないものがあるのだ。「所詮~だ」「~にすぎない」というのは一見冷めているかのようだが、本質を見抜いているのだ。

~無法や暴走、不正などに歯止めをかけるのは「常識を疑う」ことです。市民の一人ひとりが社会常識を疑うことによって、社会は健全に発展し、自浄作用が機能します。それが近代国家における批判精神であり、「リテラシー」と言われるものです。リテラシーは教養そのものと言っても過言ではありません。~

私は労働組合員でもある。ある意味、無法地帯を目の当たりにしている。無法に歯止めをかける役割を担っている。教員の時間外労働は常識となっている。その常識を疑う、それだけでは健全な社会にならない。疑って、どうするか。

~一面から最終面までのまずすべての見出しを読んでいきます。見出しを見て面白そうだなと関心がわいた記事は本文を読みます。~

遅ればせながら最近、この読み方を実践している。一日100円の費用が掛かっているのだ。今日は「教員の教科担任制」の記事を興味深く読んだ。(R3.12/23記)