映画『プロミシング・ヤング・ウーマン (2020)』

プロミシング・ヤング・ウーマン (2020)  PROMISING YOUNG WOMAN 監督 エメラルド・フェネル

以前、都会でこの作品が上映されており、高評価だったので気になっていた。隣市のミニシアターでは時期が遅れても評判のいい作品を上映してくれる。とても有難い存在である。台風の影響で雨が残っていたので、珍しくマイカーで劇場に向かう。

まあ期待通りの面白さというところだろう。取り上げた題材がとても興味をそそる。まあ男はみんなそんなものなのだ。要するにヤリたいということだ。だが、犯罪となったら、償わねばなるまい。

実際に主人公の友人がどんな目に遭ったのか、その核心にはふれない。でも主人公の言葉、表情、さまざまな要素からそれを想像させる。復讐という結末はおおよそ分かっていても、いろんな事件が衝撃的でした。

そして主人公は本当にヤングか。アラフォーにも見えるし、子どものような表情も見せる。だが終始悲しげ、寂しげで、抱えている感じをうまく演じていた。結局、前を向けなかったのですね。男としては軽いノリでも、大きな心の傷になるということ。性暴力、性犯罪、偏見、差別というテーマも含まれています。観応えのある映画です。(R3.9.18記)