映画『ブラック・ウィドウ (2020)』

ブラック・ウィドウ (2020) BLACK WIDOW 監督 ケイト・ショートランド

2時間割り振りを取って、ドラッグストアでカフェオレとポップコーンを買って、市内の劇場へ行く。本作は公開を何度も何度も延期されて、ようやく鑑賞が叶った作品である。期待していたほどではなかったというのが正直なところである。その理由を挙げたい。

まず、悪役がたいしたことない。スーパーヒーローならぬヒロインが倒さなくてはならないほどの怖さ、悪さ、不気味さ、手強さがない。現実でももっと悪い奴はたくさんいると思うよ。ディズニーが関わっているからマイルドな味付けなのかな。

そして、妹役のフローレンス・ピュー。「レディ・マクベス」『若草物語』を観たのだが、演技派の彼女にアクションをさせるのはどうか、と思うのだ。彼女が抜擢されたのは、粋な配役だと思ったのだが、自分のブラックウィドー像とは違うんだよな。

最後に『アベンジャーズ・エンドゲーム』との関係。もちろん私もアベンジャーズシリーズは大好きなのだが、今回の作品がアベンジャーズとどうつながっているのかがよくわからないのだ。公開延期を重ねたことで、『エンドゲーム』からずいぶん時が経ってしまったこともある。

欠点ばかり挙げてしまったが、つまらなかったわけではありません。壮大なスケールとド派手なアクションを久しぶりに堪能できた。観て後悔しない作品です。(R3.7.15記)