映画『アンモナイトの目覚め (2020)』

アンモナイトの目覚め (2020) AMMONITE 監督 フランシス・リー

市内劇場の『ブラックウィドー』が早々に空制状況が悪化していることに辟易し、隣市のミニシアターを選択。二本連続で観賞することにした。本作も相変わらず、特に予備知識も持たずに観賞に臨む。せめてR15指定マークであれば心の準備もできていたものの。

原題はアンモナイトなのになぜ『目覚め』とつけたのか。鑑賞中にようやく気付いた。そして「アンモナイト」の意味も。そうか確かに、女性古生物学者自身がアンモナイトなのだ。そして彼女自身が目覚めるのだな。

音もない、映像も暗い、静かな静かな物語です。だけど、だからこそ、二人の愛情は際立って燃え盛るのです。その激しさに私はただただ圧倒されました。性別なんて、年の差なんて関係ないのですね。そしてそれを突き抜けると、さらにまた事件があるのです。

探していた化石を発見したような、そんな秘めた映画を見つけたような気がします。(R3.7.10記)