映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』

お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方 (2021)監督 香月秀之

本日、グランパスのホームゲームがあったのだが、帰りが遅くなるのが嫌で今回は観戦を辞退した。負け試合だったからまあよかった。その埋め合わせとして、10分割り振りを取って、隣市のショッピングモール付設の映画館に向かった。

本作品はそれほど興味はなかったのだが、高評価であること、レビューの内容もよかったこと、帰りも遅くならない時間ということもあって鑑賞を決定。

なかなかいい映画だと思う。よさをあげると、まずは、盤石の安定性だろう。登場人物に悪者は一人もいない。画面全体も明るく、不安要素、不幸せそうな影は微塵もない。こういう映画を観ると、映画というものがより好きになる気がする。

そして、役者の演技がいい。主人公こそアイドル出だが、真の主役の橋爪、高畑は風格を感じる。その他おなじみのバイプレーヤー総出演で支えている。

さらには、選んだテーマだ。超高齢化社会のわが国にマッチした題材だ。熟年(何歳からなのか分からないが)手前の私も、自分の将来を思い描きながら橋爪に自分を重ねていた。

「誇り」とは「愛」、「愛」とは「許し」だということ。ただの熟年夫婦喧嘩物語ではありません。どんな老後を送りたいのか、参考になる映画です。