映画『SNS-少女たちの10日間-』

SNS-少女たちの10日間- (2020)V SITI監督 バルボラ・ハルポヴァー ヴィート・クルサーク

ゴールデンウイーク明け後の休日、コメダでモーニング、映画、そしてグランパスとまさにゴールデンコース。市内の劇場では、ネットで高評価の本作品がちょうどいいタイミングで上映されていた。すかさず観賞。

感動作ではない。衝撃作だ。上映時間のほとんどで、その衝撃に心を揺さぶられてしまった。ネットによる児童虐待、性犯罪の実態、現実を目の当たりにし、心が本当に痛くなった。会話を始めるや否やあの行為をする輩、自分のものを見せる輩、性欲むき出しの彼らは本当におぞましい。少女という弱い立場を相手に、やりたい放題だ。

男ならだれでも、そう私にだって、性欲はあるのだ。幸運にも、私はそれを上手にコントロールできる環境であっただけで、人生の一歩を違えていれば、彼らのようになっていたかもしれない。

ほとんど荒んだ展開なのだが、終盤の一部分、感動的な場面がある。私ももらい泣きしそうになった。一筋、希望の光が差した気分だ。ネットが悪いのではない。まさにそれを利用する人間の良心にかかっている。我々は、動物の血を理性の血で抑えなければならない。

15歳までは観られないけど、これは鑑賞必至の映画だと思う。