映画『アウトポスト』

アウトポスト (2020)THE OUTPOST 監督 ロッド・ルーリー

本当は大都市に乗り込んで映画をまとめ観しようと思っていたのだが、仕事を片付け忘れて、午前中の前半、職場で過ごす羽目になった。その後、コメダモーニングをすまし、隣市の複合型シネマに向かう。

予告編を何度も観ていたので、この映画の概要はわかっていた。それでも「いつ襲ってくるか分からない」という恐怖が映画全体から漂っていた。目を手で覆ったり、うす目にしたりしてその恐怖に耐えた。ある衝撃的なシーンも、予告編で免疫ができていたので乗り越えられた。

冒頭、ある兵士が「なんて酷いところだ、でもこれが自分の職場だ」と呟いたのが印象的だった。それは現在の自分に当てはまるかもしれない。酷かろうが、良かろうが、職場だから向き合わねばならないのだ。

クライマックスでは『プライベートライアン』を思い出した。血みどろの地上戦も空からの爆撃の威力。第二次大戦から60年以上経っているのにそれは変わらない。そして若い命が犠牲になることも変わらない。劣悪な環境での非情の戦いを訴えるよりも、戦争の無意味さ自体を訴えるべきだろう。