読書『ストレスと適応障害』Ⅴ

適応障害は、不適応が過度になることだと言える。

~不適応の要因として受け止め方や思い込みの要素が小さくない。

「自己否定」結果的に行動が委縮し、実際に否定的な結果しか生み出せず自己否定を裏付けてしまう。

「完璧主義」それが生存にとって不利なものだということに気づいていない。完璧でない自分は無価値な存在になってしまい、もはや自分を支えることができなくなる。白か黒か、全か無かの二分法的思考とも縁が深い。

「自己無力感と依存的思考」自分は無力であるという誤った思い込みのくせがある。自分の手で幸福になろうと決意し、そのために知徳と力を使い始めたとき、運命は変わり始める。

「過度な一般化と過剰反応」もう永久に良いことなど起こらないように思って諦め、絶望してしまう破局視や良いことは見ずに悪いことだけ見てしまう選択的抽出も一連のものだと言える。~

今日、学年レクを行った。各クラスで整列させたのだが、「ああ、自分のクラスが一番並べてないなあ」と思った。そう思ったわけだが、すぐに思い直した。「きれいに並ぶなんて、そうたいしたことじゃないな」と。自分自身が完璧ではないし、子どもに完璧を求めてはいけない。

完璧を求めてはいけないし、無力だと思ってもいけない。その加減が難しい。

~自分と他者や世の中との折り合いをつけること。うまく折り合いをつけるためには自分が何を欲しているのかよく知る必要がある。同時に相手や周囲が何を求めているのかということについてもよく知る必要があるあろう。~

自分はどうしたいのか。それが漠然としている中で、ただ相手や周囲を思い通りにしたり、過度な要求をしたりしていないか。これは大事なことだな。