映画『聖なる犯罪者』

聖なる犯罪者 (2019)BOZE CIALO/CORPUS CHRISTI 監督 ヤン・コマサ

隣市の映画館で観賞。犯罪者が自分の履歴を偽り、聖職者となる。設定だけでもおもしろそうだ。どこの国の映画かしらと思ったら「ワルシャワ」という地名が出てきた。そう、ポーランドなのだ。ポーランドといえばアンジェイ・ワイダでしょう。もしかしたら私も映画通だったりして。

ポーランド映画らしいと言ったら語弊があるかもしれないが、ストーリーの流れがよくわからないのだ。あえてそう作っているのだろうが、いろんなところで疑問符を持ちながらストーリーを追っていた。

私は主人公の「誰も傷つけてはいない」という言葉が心に残った。犯罪者であろうと、周囲が聖職者だと認め、受け入れている。信仰を深めている。ならばそれでよいのかもしれない。

わが国でも、学歴詐称などの問題があるとその正体を暴き、袋叩きにする。「嘘をついてはいけない、正直でなくてはならない」どこまでそれを求めるべきなのだろうか。

感動できるわけではないけど、心に響く映画です。衝撃作、問題作といえる作品です。