映画『ジョゼと虎と魚たち』

ジョゼと虎と魚たち (2020)JOSEE, THE TIGER AND THE FISH. 監督 タムラコータロー

冬季休業に入り、もう何本映画を観ただろうか。基本アニメなど興味ないのだが、評価が高いし時間的にうまくはまったので鑑賞しました。市内の複合型劇場では、子ども会らしいたくさんの小学生で賑わっていました。たぶん鬼滅かドラえもんでしょう。

本作品、とてもさわやかで美しい映画です。彼、彼女たちが、互いのかかわりとその周辺人物の支えによって大きく成長する物語です。健常者と障碍者の関係ですが、どちらかが一方的に助けられるというのではなく、互いに助け合うことができるのです。そこがただのラブストーリーではないということですね。

画面自体がとても美しいし、そもそもアニメであるからして、登場人物の絵が嫌いということになりません。(彼女より、彼のバイト仲間の方が自分的には好みだけどね。)そんな個人的感情に左右されずにストーリーに没頭できます。

この作品は、田辺聖子原作、実写映画もあるそうです。劇中にある女流作家の名前も出て、私は小説を読むことに興味を惹かれてしまいました。

高評価を裏切らない、どんな人にも勧められる良作だと思います。