読書『 アドラー珠玉の教え 自分の人生を最高に生きる77のヒント 』(永江誠司)

アドラー珠玉の教え 自分の人生を最高に生きる77のヒント (講談社+α新書)  –2016/4/21永江 誠司 (著)

私がかつて教育に情熱を燃やしていた時から「アドラー」の名前は知っていた。アドラー心理学を学級経営等に生かしているみたいな情報があった。休職中からもう何冊もアドラーの本を読んだ。

~「人生の幸せは自分で努力して身につけた能力を社会の中で発揮し、かつそのことが人や社会のためになっていると感じられたときに得られるものだ」~

私の仕事ぶりが芳しくなくても、それでも私は職場の一員として働いている。それは同僚や上司を助けることになっている。間違いなくそう思う。だから私は幸せをかみしめていいのだ。そう思うことも「最高に生きる」ことなのだ。

アドラーと言えば「劣等感」。

~自分にプラスになるような言葉かけをしてみたらいい。そうすれば劣等感が弱められ、自分の良いところが意識されるようになるだろう。~

本当に劣等感を感じているとき、プラスになるような言葉なんてなかなか思いつかない。

~人はこの生物学的劣等性を克服するために、多くの仲間が集う集団、すなわち社会を作るようになった。仲間と協力して助け合って解決する社会というものを作ったのである。~

劣等感を持つ者ほど、「仲間と協力し助け合って解決する」ことを意識しなくてはならないということだ。本来ならそうなのに、劣等感で苛まれると、周りが見えなくなる。孤独を感じてしまう。「助けを求める」ということは負けを認めるに等しいからだ。そこが難しいところだ。