読書『君の働き方に未来はあるか? 労働法の限界と、これからの雇用社会』(大内伸哉)

君の働き方に未来はあるか? 労働法の限界と、これからの雇用社会 (光文社新書) – 2014/1/17

さすがに組合をやっているだけあって、労働とか働き方の本をよく読んできたな。

~雇傭には自己責任の要素がありません。雇傭では指揮命令に従うという「従属」状況下で働きます。「指揮命令」に従ってさえいれば、そこでやる仕事の結果が出るかどうかは報酬に影響しません。~

雇傭は雇用と同じ意味。労働者の権利とかを守らねばならないのだが、我々は基本的に「従属」しているということも忘れてはならないと思う。だから指揮命令に従わねばならないのだ。だが管理職も我々を多忙化させているという負い目を感じているのか、指揮命令がどうもあいまいな気がする。

~請負は「独立」「自由」だけど「自己責任」、雇傭は「従属」だけど「安定」。~

自分は勤務時間に対して一家言があるのだが、勤務時間を超えて働いた場合は、その結果は自己責任だということだ。だが、勤務時間内であれば、責任を持つ必要はないと。

~労働法は雇傭のもつ「従属」的な状況に着目し、働く人をそうした状況から解放するために存在しています。雇傭の最大のメリットは、労働保の保護があることともいえます。~

労働法は「従属」的な状況から解放するためにある。我々労働者は労働法に保護されている。