読書『ブラック企業』Ⅷ

ブラックな職場と闘うためには、「戦略」が必要なのだ。戦略とは「戦争に勝つための総合的・長期的な計略」。

~「戦略的思考」の必要性はブラック企業問題に限らず市民社会においては当たり前の事柄である。民主主義国家にあっては何が正しく、何が権利であるのかは、すべて戦略的に主張し、争うことを通じて実現する。~

前例に従ったり、周囲に合わせるのではなく、「正義とは何か」「権利とは何か」と常に問いかけることなのだ。そして、主張するべきことは、戦略的に主張する。

ブラック企業は、最大の利益を得ようと「戦略的」に生徒から抜け駆けしている。若者もこの抜け駆けに対抗していき、そのことを通じて企業を監視統制し、新しい労使関係の「制度」を構築していく必要がある。~

ブラック企業をなくす社会的な戦略は、第一に労働組合NPOへと相談し加入し、新しいつながりを作ること、第二に労働法教育を確立し普及することだ。~

もうずいぶん前だけど、御用組合に加入していた頃も、都市部の教員の組織率の低さが問題になっていた。「このままでは、使用者にいいようにやられる」と言っていたのを思い出す。今や、労働者もブラック企業に「いいようにやられた」わけだ。

やはり労働組合の再興が正当な戦略なのだ。もっともっと組織率が上がってもいいのに。